サッカーと学業の両立ができると思って選択した大学のAO入試に失敗し、その次の選択を迫られたとき、アメリカ留学という答えにたどり着きました。アメリカの大学では、アメリカ人以外は猛勉強を強いられる・・・朝6時に起きて、サッカーの練習。そのあと、夕方6時まで授業。そしてそのあとまた練習。土日は試合。渡米してから3カ月は、まったく英語もわからない。それでも2年後、DIVISION 1でプレーするという目標を実現させる。そして4年後、日本企業への就職活動。アメリカから日本企業にチェレンジする場合は、時差があるため、夜中の3時〜4時に面接を行うという、クレージーな生活を余儀なくされる。それでも、日本人大学生がなかなか入れない人気企業に内定をもらう。話を聞けば、サクセスストーリーだと思いますが、彼女曰く、「これからが勝負です」と。
「なりたい自分があっても、それが嘘だったら、すぐにバレる。そうではなく、今の自分の強みを生かして、何ができるのかを考える。それが失敗しても次に進める秘訣だと思います。」と。10か月の就職活動で、40社以上受けたという先輩の言葉は、これから受験を迎える高3生たちに、勇気を与えてくれました。
「私は全国に出場するために、必死でサッカーをやってきました。」と、堂々とした自己紹介をする。「日本では、協調性とか、謙虚さが大事だと言われていますが、アメリカでは、自己主張しなかったら、変な奴だと思われて、浮いてしまう。」と、強い女性になって帰ってきました。「これこそ、今の文京サッカー部に欲しい気質だ!!」と、思いました。選手権予選スタートまで、あと3日。